行きたいな・・・

今から35年前の春。当時 私は19歳。夏に20歳になる少し前でした。

生まれて初めてのローマへ降り立ちました。先ず訪れたのがサン・ピエトロ大聖堂。ミケランジェロのピエタを見るためでした。

そのとき、大勢の観光客を引き連れた現地ガイドさんの声が耳に入りました。

私たち人間は、 生きていると様々な罪をおかしています。自分では気づかないうちに人を傷付けている場合もあります。キリスト教では 人は皆罪びとであると解釈しています。この大聖堂の今 閉まっているあの扉。あれは聖なる扉と呼ばれ、聖年の年にのみ教皇が開けます。開いている一年間の間にあの扉を通ると その生きているうちに犯している様々な罪を許されるというのです。ただ、あの扉は聖年、25年に一度しか開きません。次にあの扉が開くのは20年後。2000年になります。

と説明されていました。正面のファザードを見ると 大聖堂には5つの扉があります。その一番右が聖なる扉。

私はキリスト教徒では ないけれど どうしてもあの扉を通りたい。次は2000年ということは・・・私は40歳。必ず、絶対に ここへ来よう。・・・と心に誓いました。

そして 2000年5月。この聖なる扉を通りました。世界中からカトリックの信者が大聖年の年 2000年にここへ集まってきます。20歳の時の夢を 40歳で叶えることが出来ました。ローマには 教皇に認められている4つの大聖堂があります。その4つの聖堂すべてに聖なる扉があります。この4か所すべてを参拝し 扉を通ることによって罪が許されるとされているのです。

 サン・ピエトロ大聖堂
 サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂
 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
 サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂

この4大バジリカです。どの聖堂もその起源を4世紀、5世紀ごろにさかのぼる歴史ある聖堂でそれぞれの建築にも特徴があり 大変美しい聖堂です。そのすべてを地図をたどりながら 巡りました。次は25年後。2025年だから・・・私は65歳。生きていて、元気でいたら また必ずここへ来よう。そう誓って帰ってきました。

先のことはわからないから・・・あと10年後、私が経済的にも身体的にも行けるかどうかなんてわかりません。行けないほうの確率の方が高いような気がしています。

20歳のときから続く夢。65歳になっても叶えられるといいけれど・・・。

そんなことを想っていると イタリア紙のニュースを目にしました。教皇フランシスコがバチカンでとりおこなわれた共同回心式の中で『いつくしみの特別聖年』を開催する旨を告げられたというのです。

いつくしみ聖年は、今年 12月8日無原罪の聖母の大祝日にバチカンのサン・ピエトロ大聖堂の聖年の扉(ポルタ・サンタ)を開けることで始まり2016年11月20日キリストの大祝日に扉は閉められて終了する。

来年・・・来年ならば行けるだろうか・・・。直行便を使えば3泊くらいでも行けるかもしれない・・・。と頭の中でぐるぐると考えています。

母の亡くなったあと、いろいろな諸手続きや 納税など頭の痛いことばかりで。と同時に義父母が寝付いてしまったり。気持ちが前に向かないことの多い毎日の中で 20歳のときのあの感動と衝撃とそしてそれに続く夢が 心の支えになってくれています。無駄遣いをしないで お金を貯めて。行けるか行けないか・・・そのときの義父母の状態にもよるし、私の仕事も責任があります。でも行けるかもしれない・・・というささやかな希望が何をするにもチカラになってくれています。

サン・ピエトロ大聖堂(写真は、お借りしました)
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今日は 朝から来客が続いて打ち合わせも入っていましたのでちょっと地味なワンピースにしました。
地味なのですが・・・MHLです。

 コットンワンピース(MHL)
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by hana2724 | 2015-06-16 16:54 | 日々のこと